Apple Watchは日常生活やスポーツシーンで便利に使えるウェアラブルデバイスですが、お風呂やプールでの使用に注意が必要です。
多くのユーザーがApple Watchを装着したまま水場で使用していますが、防水性能の過信や防水ロックの設定を忘れたことで故障につながるケースも少なくありません。
特にお風呂やプールで「壊れた」「電源がつかない」といった症状が発生すると、すぐに対処が必要です。
また、Apple Watch SEをはじめとするモデルごとに異なる耐水性能を理解し、汗や水没による影響を防ぐためにも、正しい防水ロックのやり方や濡らしてしまった際のケアが重要です。
この記事では、Apple Watchが水場で故障する原因や対応法について、対策とポイントを解説します。
アップルウォッチがお風呂で壊れた原因と対策
- お風呂に入る時でも使えますか？
- アップルウォッチを濡らしてしまった時の注意点
- 汗で壊れますか？耐水性と寿命への影響
- 水没したときの症状は？電源が入らない場合
- 防水ロックしないとどうなる？壊れるリスク
- 防水ロックのやり方と使い方
お風呂に入る時でも使えますか？
Apple Watchは基本的に耐水性能を備えていますが、防水ではないため、お風呂での使用には注意が必要です。
シリーズによって耐水のレベルは異なりますが、Apple Watch Series 2以降は水深50メートルまでの耐水性能があり、Apple Watch Ultraではさらに深い水深100メートルまで耐えられます。
ただし、これらの耐水性能はプールや海などでの短時間の使用に対応しているもので、長時間お湯に浸かる状況には推奨されていません。
Apple Watchが対応しているのは主に真水であり、温度が高いお湯や、石鹸やシャンプーなどが含まれる状況では水密性が損なわれやすくなります。
特にお風呂場の高温と湿気は、電子機器全般に悪影響を与える原因になりがちです。
したがって、Apple Watchをお風呂で使用する場合、長時間の浸水は避け、熱い湯船には入れない方が良いでしょう。
Appleも公式で、お風呂やサウナ、スチームルームでの使用は避けるよう推奨しています。
もしApple Watchをお風呂で使う必要がある場合には、防水ロック機能をオンにしておくことが推奨されます。
防水ロックをオンにすることで、スピーカーから水を排出する際の誤作動が防げるため、入浴後にはこの機能を利用して内部の水分を外に出しておきましょう。
しかし、この防水ロックも万能ではなく、完全な防水を保証するものではありません。
Apple Watchはあくまで耐水機能を備えた製品であり、お風呂での使用は自己責任で慎重に行うことが大切です。
アップルウォッチを濡らしてしまった時の注意点
Apple Watchが濡れた際には、すぐに乾かす対応が必要です。
特に海水やプールなどで塩分や塩素を含む水に触れた場合は、流水で優しくすすいでから、糸くずの出ない柔らかい布で丁寧に拭き取ると良いでしょう。
塩分や塩素は内部に侵入すると電子部品を腐食させる原因になりますので、真水ですすぐことでダメージを最小限に抑えられます。
万が一、石鹸やシャンプーが付着した場合も、すぐに洗い流して清潔な布で乾かすことが推奨されています。
濡れたままの状態で電源を入れたり、充電するのは避けるべきです。
通電すると内部の水分がショートの原因となり、故障のリスクが高まります。
電源が切れている場合も、濡れたまま無理に起動させるのは控えてください。
また、Apple Watchを乾かす際にはドライヤーやエアダスターを使わないことが重要です。
強風や高温により内部の部品がダメージを受けたり、かえって水が深く入り込む恐れがあるため、自然乾燥が望ましいです。
もし濡れた後にスピーカーやマイクの音が聞こえにくくなる場合、防水ロックをオンにした後、解除することでスピーカーに残った水分を排出できます。
この方法で一晩充電しておくと、乾燥が早まる場合もあります。
Apple Watchの耐水性能は経年劣化により低下していくため、長期間使用しているデバイスは特に、濡れた時の対処を徹底することが大切です。
汗で壊れますか？耐水性と寿命への影響
Apple Watchは、通常の運動や日常生活での汗によるダメージを考慮して設計されており、一般的な使用で汗が原因で故障する可能性は低いです。
ただし、経年劣化や過度な運動時の汗、皮脂や塩分が長時間付着することは、耐水性能の劣化を早める原因となるため注意が必要です。
Apple Watch Series 7以降のモデルではIP6X等級の防塵性能も加わり、汗や皮脂が隙間に入り込むリスクが軽減されていますが、長期間使用していると、防水シールなどの内部部品が弱まり、耐水性能が下がる可能性があります。
長時間の運動後や汗をかいた後には、Apple Watchを流水で軽くすすいで清潔な布で乾かすことを推奨します。
特にスピーカーやマイクの開口部には、汗や皮脂が詰まりやすく、これがスピーカー機能やマイク性能の低下を引き起こすこともあります。
塩分やミネラルを多く含む汗が付着したまま放置すると、金属部分が劣化する原因にもなるため、運動後のケアは欠かさないようにしましょう。
また、Apple Watchの耐水性能は永久的ではなく、保証されているものではありません。
繰り返し汗や水にさらされると耐水性が次第に低下するため、定期的なメンテナンスと適切なケアを行うことで寿命を延ばすことができます。
汗による劣化が心配な場合は、運動後に水洗いや乾燥を行うほか、防水性能が高いApple Watch Ultraなどのモデルも検討すると良いでしょう。
水没したときの症状は？電源が入らない場合
Apple Watchが水没した際には、さまざまな症状が見られることがあります。
代表的な症状としては、電源が入らなくなる、画面が点滅する、音が聞こえにくくなる、そしてスピーカーやマイクの機能が不安定になるなどです。
これらの症状は、内部に水が入り込んでしまい、電子部品が正常に機能しなくなるために発生します。
特にApple Watchは、汗や軽い水濡れには耐えられる耐水機能を備えていますが、防水ではないため、大量の水分が内部に浸入した場合には故障の原因となることが多いです。
水没後に電源が入らなくなった場合、まずはすぐに電源を入れようとしたり、充電しようとするのは避けましょう。
通電すると内部の基板や電子部品がショートし、深刻なダメージを受けるリスクが高まります。
まずは、できるだけ速やかに水分を拭き取り、風通しの良い乾燥した場所で自然乾燥させることが推奨されます。
また、乾燥剤と一緒に密閉できる袋に入れておくことで、内部の水分が早く蒸発する場合がありますが、短時間で完全に乾燥するわけではないため、2〜3日は放置してから電源を試すことが安全です。
Apple Watchが水没して電源が入らない場合でも、慌てずに冷静に対処することが重要です。
水没の程度によっては修理店でのクリーニングや部品交換で復旧する可能性もありますので、Appleのサポートや専門の修理業者に相談するのも一つの方法です。
水没後の症状は一時的なものに見えても、放置すると内部の腐食が進行し、後日再び不具合が発生することがあるため、早めの対処が推奨されます。
防水ロックしないとどうなる？壊れるリスク
Apple Watchの防水ロックは、スイミングやシャワーなど水のある環境での誤操作を防ぐための機能ですが、このロックを有効にしないで水場で使用すると、いくつかのリスクが生じます。
防水ロックをしないまま使用すると、ディスプレイが水滴に反応して誤作動を起こす可能性があるだけでなく、内部に水分が入りやすくなり、スピーカーやマイクの性能低下、基板のショートといった故障の原因にもなります。
Apple Watchの防水ロックをせずに水中で使用した場合、スピーカーやマイクから水が侵入し、部品の劣化を引き起こすことが考えられます。
特にApple Watchは完全な防水ではないため、防水ロックをかけることで多少の防水機能が働き、内部の浸水を防ぐ助けとなる仕組みです。
したがって、プールやシャワーでApple Watchを使う際には、防水ロックをかけることが推奨されます。
また、防水ロック機能は誤操作を防ぐだけでなく、使用後にDigital Crownを回してロックを解除することで、スピーカーに残った水を排出する役割も担っています。
Apple Watchを安全に使うためには、使用する場面に合わせて防水ロックを活用することが大切です。
この機能を活用しないと、耐水性が十分に発揮されない場合もあり、結果として故障やパフォーマンス低下につながることがあります。
適切に防水ロックを使用することで、Apple Watchをより長持ちさせることが可能です。
防水ロックのやり方と使い方
防水ロック機能の使い方は非常に簡単で、Apple Watchを水の多い環境で使用する際には便利です。
防水ロックを有効にするには、まずApple Watchの文字盤画面で下方向にスクロールし、コントロールセンターを開きます。
その中に水滴のアイコンが表示されているので、このアイコンをタップするだけで防水ロックがオンになります。
文字盤の上部に水滴のアイコンが表示されれば、ロックが有効化されたことを示しており、この状態ではタッチ操作が無効になり、誤作動を防ぐことができます。
スイミングやサーフィンなど水中でのアクティビティを開始すると、Apple Watchは自動的に防水ロックをオンにしてくれるため、改めてロックを設定する必要はありません。
また、Apple Watch Ultraの場合は、特定の水深に達すると自動的に防水ロックが作動する仕組みになっています。
ロックがかかった状態で誤操作を防止するだけでなく、終了後にDigital Crownを長押しして防水ロックを解除すると、内部に残った水分をスピーカーから排出する音が鳴り、内部の水分を取り除くサポートも行われます。
万が一、防水ロックを解除できない場合や、正常に解除されたか不安がある場合には、Apple Watchを再起動してみると改善されることがあります。
なお、解除の際には、周囲の人に配慮が必要な場合もあるため、静かな場所では音の出るタイミングに注意してください。
防水ロックを正しく利用することで、Apple Watchを水場でも安全に使用しやすくなり、耐水性をより確実に保つことが可能です。
アップルウォッチがお風呂で壊れた際の対処法
- プールで壊れた場合の対応法
- 防水ロックを忘れた時の対応方法
- お風呂の際の防水ロックの重要性
- Apple Watch SEの防水機能はお風呂で安全か？
- 水没で電源がつかない時の応急処置
- 耐水性と防水性の違いと使い方の注意
プールで壊れた場合の対応法
Apple Watchがプールでの使用中に壊れた場合、まずは迅速な対応が必要です。
Apple Watchは耐水性能が備わっており、プールや浅い水での使用には対応していますが、過度な水圧や水中での動きによって内部に水が入り、故障に繋がることがあります。
プールで壊れたと感じたら、すぐに電源をオフにし、水分が残っている可能性があるため、無理に電源を入れることは避けましょう。
通電状態で内部に水があると基板がショートし、故障がさらに深刻化するリスクがあります。
次に、Apple Watchを流水で軽くすすいで塩素を洗い流し、糸くずの出ない布で水分を拭き取ります。
この際、ドライヤーやエアダスターを使用しないようにしましょう。
強い風や熱で内部に水がさらに入り込む可能性があるため、自然乾燥が最も安全な方法です。
乾燥剤とともにジッパー付きの袋に入れ、数日間そのまま放置することで内部の水分が蒸発するのを待ちます。
乾燥させた後も動作が改善しない場合は、Appleのサポートセンターや専門の修理店に相談するのがベストです。
Apple Watchの内部に塩素や水分が残っていると、基板や他の部品が腐食し、修理が難しくなることがあるため、早急に対応しましょう。
プールでの使用後は耐水性を損なわないためにも、必ずApple Watchを清潔に保ち、定期的にメンテナンスを行うことが故障防止に繋がります。
防水ロックを忘れた時の対応方法
Apple Watchを水中で使用する際、防水ロック機能を忘れた場合には、使用後にいくつかの対策を講じることで故障リスクを減らすことができます。
防水ロック機能をオンにせずに水に触れると、誤動作や内部に水が侵入しやすくなり、特にスピーカーやマイク部分に水が溜まる可能性があります。
使用後には、まずApple Watchをすぐに水から引き上げて、電源をオフにすることが第一です。
これは、通電したまま内部に水が残ると、ショートによって故障のリスクが増すためです。
次に、Apple Watchのスピーカーやマイク部分に水が残っている場合、防水ロックをオンにした後、Digital Crownを回してロックを解除すると、スピーカーから水を排出することができます。
もしロック解除の際の排水音が聞こえない場合や水分が出てこない場合には、乾燥剤とともに密閉袋に入れて放置し、自然乾燥を試みると良いでしょう。
また、湿気の多い場所で乾燥させると内部に水が残る可能性があるため、風通しの良い乾いた場所での保管が推奨されます。
防水ロックをかけ忘れても、適切な手順で対応すれば大きな故障を避けられることがあります。
普段からプールやシャワーでの使用時には防水ロックをかける習慣をつけることで、Apple Watchをより長く快適に使用できるように心がけましょう。
お風呂の際の防水ロックの重要性
お風呂でApple Watchを使用する際には、防水ロックをかけることが非常に重要です。
Apple Watchは耐水性能を持っていますが、特に高温の環境や石鹸、シャンプーが含まれるお湯には対応していないため、水密性が損なわれやすくなります。
防水ロックをかけることで、入浴中の水滴や湯気による誤作動を防ぎ、スピーカーやマイクに水が入り込むのを最小限に抑えることができます。
防水ロックが有効になっていると、画面のタッチ操作が無効になり、意図しない操作が発生しません。
また、入浴後に防水ロックを解除する際には、スピーカーから水分を排出することができるため、内部の水分が残って故障するリスクを減らすことができます。
お風呂場で防水ロックを使用しないと、水や石鹸が入り込んで基板や部品が劣化し、最終的にはApple Watchの機能が低下する原因となりかねません。
高温の浴室環境はApple Watchの耐水性能に負担をかけやすく、経年劣化も進みやすくなるため、入浴時の防水ロックは耐水性を保つための重要な対策です。
Appleも公式にお風呂やサウナでの使用は推奨していないため、もし使用する場合には防水ロックを欠かさずオンにし、使用後は速やかに清潔な布で拭き取り、乾燥させることを忘れないようにしましょう。
Apple Watch SEの防水機能はお風呂で安全か？
Apple Watch SEは耐水機能を備えており、ISO規格22810:2010に基づき、水深50メートルまでの耐水性を持っています。
しかし、この耐水機能は、プールでの水泳や浅い水中での短時間の使用を想定したものであり、お風呂やサウナといった高温・湿気の多い環境には対応していません。
Apple自身も、Apple Watchの使用時に高温や蒸気、石鹸、シャンプー、温泉成分などの影響を受けやすいお風呂での利用は推奨していないため、注意が必要です。
お風呂場では高温と湿気により、内部のシール部分や耐水構造が劣化しやすくなります。
特に、Apple Watch SEは完全な防水仕様ではないため、こうした環境での使用は耐水性を急速に損なう可能性があります。
また、石鹸やシャンプー、コンディショナーなどがApple Watch SEに付着すると、内部部品が傷んだり、スピーカーやマイクの部分に異物が詰まるなどのリスクが高まります。
お風呂場で使用した場合には、速やかに真水で洗い流し、乾いた布で水分をしっかり拭き取ることが重要です。
さらに、仮にお風呂で使用する場合は、防水ロックをかけることで画面の誤作動を防ぎ、スピーカー部分の水分排出も行えるため、リスクを減らせます。
ただし、これでもApple Watch SEを完全に保護できるわけではありません。
Apple Watch SEの耐水機能を長持ちさせるためには、極力お風呂での使用を避け、適切な場面での利用を心がけることが大切です。
水没で電源がつかない時の応急処置
Apple Watchが水没し、電源が入らない状態になってしまった場合、まずは電源を入れようとしたり、充電を試みたりするのは避けましょう。
水が内部に入り込んでいると、通電することで内部の基板や電子部品がショートし、故障がさらに深刻化する可能性が高くなります。
まず行うべきことは、Apple Watchの電源をそのままオフにした状態で、水分を丁寧に拭き取ることです。
糸くずの出ない柔らかい布で外側を拭いた後、乾燥剤と一緒にジッパー付きの袋に入れ、風通しの良い場所に置いて自然乾燥させる方法が効果的です。
次に、Apple Watchを乾燥させるために2～3日そのまま放置するのが理想的です。
乾燥剤の力で内部の水分が蒸発しやすくなりますが、短期間では完全に乾かないこともあるため、時間をかけて乾燥させることが重要です。
なお、ドライヤーやエアダスターで乾燥させようとすると、強い風圧や熱で内部の部品がダメージを受け、かえって故障を悪化させる場合があるため避けてください。
乾燥後、Apple Watchが正常に起動しない場合は、Appleサポートや信頼できる修理業者に相談するのが良いでしょう。
特に、海水やプールなどの水に触れた場合には塩分や塩素が残留して腐食の原因になるため、早期にクリーニングを依頼することをお勧めします。
電源が入らなくなったApple Watchは、慎重に応急処置を行い、できるだけ早く修理の手続きを進めることが、故障を最小限に留めるためのポイントです。
耐水性と防水性の違いと使い方の注意
Apple Watchには「耐水性」が備わっていますが、これは完全な「防水」とは異なります。
耐水性とは、水しぶきや汗、手洗い時の少量の水など、一定の条件下で水の侵入をある程度防ぐ機能を指します。
一方、防水とは、浸水時や高い水圧がかかる状況でも内部に水が入らない設計で、ダイビングウォッチなどに採用されるものです。
Apple Watchの場合、ISO規格に基づいた耐水性を持っていますが、完全な防水性能はないため、過度な水圧や水深の深い場所での使用には注意が必要です。
耐水性と防水性の違いを理解して使い分けることが、Apple Watchを長く愛用するために重要です。
日常生活での手洗いや雨程度であれば、Apple Watchは問題なく使用できますが、サウナやお風呂、温水プールなどの高温環境では、耐水性が急速に低下するため、使用を控えるのが安全です。
また、Apple Watchの耐水性は経年劣化で徐々に低下するため、購入時の耐水性能が永久に続くわけではありません。
万が一Apple Watchが水に濡れた場合には、すぐに水分を拭き取るほか、必要に応じて防水ロックを使用してスピーカーから水を排出するといったケアが大切です。
Apple Watchは耐水性能を持つ製品であるため、状況に合わせた使い方を心がけることで、より長持ちさせることが可能です。
耐水性と防水性の違いを意識して、Apple Watchを安全に利用しましょう。
