iPhone 16の生体認証について気になっている人は多いだろう。
特に「指紋認証はあるのか?」と疑問に思う人もいるかもしれない。
iPhone 16では従来のTouch IDは搭載されておらず、引き続きFace IDが採用されている。
では、メガネをかけている場合でも顔認証は問題なく機能するのか、あるいは顔認証以外の方法でロック解除する手段はあるのか。
パスコードの入力やパスワードの管理方法など、ロックの仕方についても詳しく知りたいところだろう。
また、Face IDとパスコードの違いを理解することで、それぞれのメリットとデメリットを比較し、自分に合ったセキュリティ設定を選ぶことができる。
本記事では、iPhone 16の生体認証に関する最新情報を詳しく解説し、より快適に端末を利用するためのポイントを紹介する。
iPhone 16による生体認証の仕様と特徴
- 指紋認証はあるのか?最新情報を解説
- 指紋認証がなくなった理由とは?
- iPhone 15の指紋認証はどうだったのか?
- 顔認証以外で使えるものはあるのか?
- メガネをかけていても顔認証は使えるのか?
- Face IDとパスコードの違いは何?
指紋認証はあるのか?最新情報を解説

iPhone 16シリーズに指紋認証(Touch ID)は搭載されていません。
Appleは、iPhone X以降のモデルで顔認証(Face ID)を導入し、それ以来、指紋認証を廃止する流れを続けています。
これはiPhone 16でも変わらず、指紋認証が復活することはありませんでした。
これを踏まえると、指紋認証を利用したい場合は、現行のiPhone SEシリーズを選ぶ必要があります。
iPhone SE(第3世代)にはTouch IDが搭載されており、従来の指紋認証によるロック解除が可能です。
ただし、SEシリーズはハイエンドモデルと比べてスペックが抑えられているため、性能や機能面での違いを理解した上で選ぶことが重要です。
一方、iPhone 16の生体認証としては、Face IDが引き続き採用されています。
最新のFace IDは認証精度が向上し、暗所や横向きの状態でもスムーズに認識できるようになっています。
また、iOS 15.4以降ではマスク着用時の顔認証にも対応し、利便性が向上しました。
これにより、指紋認証がなくても日常的な利用において大きな不便を感じることは少ないでしょう。
ただし、指紋認証が完全に不要というわけではありません。
例えば、手袋をしているとFace IDが使いづらくなる場面があるため、Touch IDの利便性を懐かしむユーザーも少なくありません。
そのため、今後のiPhoneでディスプレイ内指紋認証や側面ボタンへのTouch ID搭載が復活する可能性は完全には否定できません。
しかし、現時点でAppleがその方向へ進む明確な情報はなく、引き続きFace IDを中心とした認証システムが採用される見込みです。
このように、iPhone 16には指紋認証が搭載されていないものの、Face IDの進化によって十分な使い勝手が確保されています。
もし指紋認証にこだわる場合は、iPhone SEシリーズや指紋認証対応のAndroidスマートフォンを検討するのも一つの方法です。
指紋認証がなくなった理由とは?
AppleがiPhoneの指紋認証を廃止した理由はいくつかあります。
その最も大きな要因は、Face IDが指紋認証よりも優れたセキュリティ性能を持っていることです。
Face IDは、顔の立体構造を詳細に分析し、赤外線を利用して認識を行うため、単なる画像では突破できません。
これに対し、指紋認証は特殊な素材を使えば偽造されるリスクがあり、セキュリティの観点からFace IDの方が優れていると判断されたと考えられます。
また、デザイン面での影響も大きいでしょう。
iPhone X以降、Appleはフルスクリーンデザインを採用しており、ホームボタンを排除しました。
Touch IDはホームボタンに埋め込まれていたため、これを残すことはデザインの方向性と合致しませんでした。
一部のAndroidスマートフォンのようにディスプレイ内指紋認証を採用する選択肢もありましたが、AppleはそれよりもFace IDの精度向上を優先したのです。
さらに、利便性の面でもAppleはFace IDを推奨しています。
Touch IDは指が濡れていたり、汚れていたりすると反応しづらいというデメリットがありますが、Face IDは顔を向けるだけで瞬時に認証が可能です。
特に、複数の指を登録する手間も不要で、一度設定すればどんな場面でもスムーズにロック解除できます。
一方で、指紋認証が完全に不要というわけではありません。
例えば、マスクをしていると顔認証がうまく機能しない場合があります。
これに対応するため、AppleはiOS 15.4以降でマスク着用時のFace ID認証を導入しましたが、それでも完全にTouch IDの代替とはなりません。
また、寝ている間に顔を向けられるとロックが解除されてしまう可能性も指摘されています。
このような点から、指紋認証を好むユーザーも一定数存在します。
Appleが将来的に指紋認証を復活させる可能性はゼロではありませんが、現時点ではFace IDをより進化させる方向に注力していると考えられます。
もし指紋認証を重視する場合は、iPhone SE(第3世代)を選ぶか、指紋認証と顔認証の両方を備えたAndroidスマートフォンを検討するのが現実的な選択肢となるでしょう。
iPhone 15の指紋認証はどうだったのか?

iPhone 15シリーズにも指紋認証(Touch ID)は搭載されていませんでした。
これは、AppleがiPhone X以降、一貫してFace IDを推奨しているためです。
指紋認証を復活させるのではなく、Face IDの精度向上を続ける方針を取っています。
そのため、iPhone 15でも生体認証として採用されたのはFace IDのみでした。
このFace IDは、前モデルと比較してさらなる改良が加えられていました。
特に、認証速度の向上と暗所での認識精度が改善され、従来よりも快適に使えるようになっています。
また、iOS 15.4以降ではマスク着用時のFace ID認証にも対応し、公共の場や冬場などでもスムーズな認証が可能になりました。
この機能はiPhone 12以降のモデルに対応しており、iPhone 15でも問題なく利用できます。
一方で、指紋認証を望む声も依然として多く、iPhone 15の発表時には「Touch IDが復活するのではないか」という噂もありました。
しかし、結果的にそれは実現しませんでした。
Appleが指紋認証を再導入する可能性は低く、今後もFace IDを軸にした生体認証が採用されると考えられます。
指紋認証を求めるユーザーにとっては、iPhone SE(第3世代)が唯一の選択肢となります。
このモデルはTouch IDを搭載しており、指紋認証を重視するユーザーにとっては魅力的な選択肢です。
ただし、SEシリーズはハイエンドモデルと比較するとディスプレイやカメラ性能が劣るため、全体的なバランスを考慮する必要があります。
このように、iPhone 15では指紋認証は搭載されず、Face IDが強化される形となりました。
今後のiPhoneでも同様の方針が続く可能性が高く、Touch IDの復活を期待する場合は、Appleの動向を注視する必要があります。
顔認証以外で使えるものはあるのか?
iPhone 16では、顔認証(Face ID)がメインの生体認証として採用されています。
しかし、顔認証以外の方法が全く使えないわけではありません。
実際には、複数のロック解除手段が用意されており、状況に応じて使い分けることが可能です。
まず、基本的な方法として「パスコード」があります。
iPhoneの初期設定時には、必ずパスコードを登録する必要があり、Face IDが認識できない場合にはこのパスコードでロックを解除できます。
例えば、再起動後や一定時間が経過した後、Face IDの認証が何度も失敗した場合などには、自動的にパスコード入力が求められます。
また、Apple Watchを併用している場合、「Apple Watchでロック解除」機能を有効にすることで、マスクを着用していたり、顔の一部が隠れていたりしてFace IDが使えない状況でも、Apple Watchを装着しているだけでロック解除が可能になります。
これは特に、コロナ禍でマスクを頻繁に着用する場面が増えたことを受けて導入された機能ですが、現在でも利便性の高い手段として活用されています。
さらに、「Siri」や「音声コントロール」などを利用することで、一部の操作をロックを解除せずに実行することもできます。
例えば、天気を確認したり、タイマーを設定したりといった簡単な操作は、ロック画面の状態でもSiriを使って行うことができます。
ただし、個人情報に関わる操作(例えばメッセージの送信や電話の発信など)にはロック解除が必要になるため、完全にロック解除の代わりになるわけではありません。
このように、iPhone 16では顔認証以外にも、パスコード、Apple Watch、Siriなどの方法を活用することで、さまざまな状況に対応できる仕組みが用意されています。
指紋認証(Touch ID)は搭載されていないものの、これらの代替手段を理解し、適切に設定することで、スムーズにロック解除を行うことが可能になります。
メガネをかけていても顔認証は使えるのか?

iPhone 16のFace IDは、メガネをかけていても問題なく認証が可能です。
これは、Face IDが顔の立体構造を赤外線とドットプロジェクターによって詳細に分析する仕組みを採用しているため、メガネの有無に関わらず、本人であることを正確に識別できるからです。
特に、iOS 15.4以降では「マスク着用時のFace ID」に対応しており、目の周りの特徴を重点的に分析することで、マスクをしたままでもロック解除が可能になっています。
この技術を応用すれば、メガネをかけている場合でも、顔の主要な特徴を認識することができるため、認証精度が落ちることはほとんどありません。
しかし、特定の条件下ではFace IDの精度に影響を及ぼすことがあります。
例えば、サングラスをかけている場合、レンズの種類によっては赤外線を通さず、認証に失敗することがあります。
特に、ミラー加工が施されたサングラスや、偏光レンズを使用したモデルでは、赤外線が遮断されるため、Face IDが正常に機能しないことがあります。
このような場合は、一時的にサングラスを外すか、パスコードを使用してロックを解除する必要があります。
また、メガネのフレームが非常に太い場合や、顔の一部を大きく覆っているデザインのものでは、顔の特徴が隠れてしまう可能性があるため、認証がスムーズにいかないことも考えられます。
そのため、Face IDの精度を最大限に発揮するためには、通常の透明なメガネを使用するか、Face IDの設定で「メガネを追加」オプションを活用することが推奨されます。
この機能を使うことで、メガネをかけた状態と外した状態の両方をFace IDに登録できるため、認識の精度が向上します。
このように、iPhone 16のFace IDはメガネをかけた状態でも問題なく使用できますが、特定の状況では一時的に認証が難しくなる可能性があります。
その場合は、パスコードの使用や、Face IDの設定を見直すことで、よりスムーズにロック解除ができるようになります。
Face IDとパスコードの違いは何?
Face IDとパスコードは、どちらもiPhoneのロックを解除するための方法ですが、その仕組みや利便性には大きな違いがあります。
どちらが適しているかは、使用環境や個人の好みによって異なります。
まず、Face IDは顔の立体構造を認識することでロックを解除する仕組みです。
iPhoneのTrueDepthカメラを使用し、赤外線を使って顔の特徴を詳細に分析するため、高いセキュリティ性能を誇ります。
この技術により、写真や動画ではロックを解除できず、他人がなりすますことが難しい設計になっています。
さらに、顔を向けるだけで瞬時に認証できるため、操作がスムーズで利便性が高いのも特徴です。
一方、パスコードは数字または英数字を入力することでロックを解除する方式です。
これまでのiPhoneでも基本的な認証方法として採用されており、現在でもFace IDが使えない場合のバックアップ手段として活用されています。
例えば、再起動後や一定時間が経過した後、Face IDの認証が何度も失敗した場合には、必ずパスコードの入力が求められます。
また、マスクやサングラスの影響でFace IDが機能しないときでも、パスコードでのロック解除が可能です。
セキュリティ面では、Face IDの方がパスコードよりも強固だとされています。
パスコードは他人に知られてしまうリスクがあり、特に「1234」や「0000」のような単純な組み合わせを設定している場合、不正アクセスの可能性が高くなります。
これに対し、Face IDは本人の顔情報を基に認証を行うため、簡単に突破されることはありません。
ただし、寝ている間にFace IDを使って勝手にロック解除される可能性を懸念する場合は、Face IDの設定で「注視が必要」をオンにしておくと、不正な解除を防ぐことができます。
このように、Face IDとパスコードにはそれぞれメリットとデメリットが存在します。
Face IDはスムーズなロック解除が可能でセキュリティも高いですが、状況によっては認証に失敗することもあります。
一方、パスコードは確実にロック解除できるものの、入力の手間やセキュリティリスクが伴います。
そのため、Face IDとパスコードの両方を適切に使い分けることが、安全で快適なiPhoneの利用につながります。
iPhone 16で生体認証を利用する方法と注意点
- 指紋認証ができる世代はどれ?
- ロックの仕方はどうなっている?
- パスコードを解除するにはどうする?
- パスワードを10回間違えたら初期化される?
- コントロールボタンでTouch IDは復活する?
指紋認証ができる世代はどれ?

現在、指紋認証(Touch ID)が搭載されているiPhoneは限られています。
iPhone X以降、Appleはフルディスプレイデザインを採用し、ホームボタンとともにTouch IDを廃止しました。
そのため、最新のiPhone 16シリーズでは指紋認証を利用することはできません。
それでは、指紋認証を利用できるiPhoneはどのモデルに限られるのでしょうか。
現行のラインナップでは「iPhone SE(第3世代)」が唯一、Touch IDを搭載しているモデルです。
iPhone SEシリーズは、コンパクトなボディとホームボタンを備えており、指紋認証を使いたいユーザーにとって貴重な選択肢となっています。
過去のモデルを含めると、指紋認証が使えるのは以下の世代です。
- iPhone SE(第3世代)(2022年発売)
- iPhone SE(第2世代)(2020年発売)
- iPhone 8 / 8 Plus(2017年発売)
- iPhone 7 / 7 Plus(2016年発売)
- iPhone 6s / 6s Plus(2015年発売)
- iPhone 6 / 6 Plus(2014年発売)
- iPhone 5s(2013年発売)
これらのモデルでは、ホームボタンに組み込まれたTouch IDを利用してロック解除やアプリ認証が可能です。
特に、最新のiPhone SE(第3世代)はA15 Bionicチップを搭載しており、処理性能が向上しているため、長期間使用できる選択肢としても魅力的です。
一方、iPadシリーズでは現在も指紋認証が搭載されているモデルが存在します。
例えば、「iPad Air(第4世代・第5世代)」や「iPad mini(第6世代)」では、電源ボタンにTouch IDが内蔵されています。
この方式ならホームボタンがなくても指紋認証が利用できるため、今後iPhoneに採用される可能性もゼロではありません。
このように、指紋認証を搭載したiPhoneの選択肢は限られていますが、どうしてもTouch IDを使いたい場合は、iPhone SEシリーズや指紋認証対応のiPadを検討するとよいでしょう。
ロックの仕方はどうなっている?
iPhone 16では、ロックの仕方にはいくつかの方法があります。
主に、Face ID(顔認証)、パスコード入力、リモートロックの3つが基本的な手段として用意されています。
まず、最も一般的なロック方法はFace IDです。
iPhone 16ではTrueDepthカメラを利用した顔認証機能が搭載されており、画面を見るだけでロックを解除できます。
Face IDを設定しておけば、端末をスリープ状態から復帰させる際に、顔をスキャンするだけで瞬時にアクセスが可能です。
ただし、一定時間が経過した場合や、再起動後など特定の状況ではパスコードの入力が求められます。
次に、パスコードロックを設定することで、手動でロック解除することもできます。
Face IDが認識しない場合や、公共の場でセキュリティを高めたいときには、パスコード入力が有効です。
パスコードは4桁または6桁の数字、もしくは英数字の組み合わせを設定できるため、より安全性を高めたい場合は長めの英数字を選択するとよいでしょう。
さらに、リモートロック機能を活用すれば、iPhoneを紛失した際などに遠隔でロックをかけることができます。
「iPhoneを探す」アプリを使用すれば、iCloud経由でiPhoneをロックし、第三者にアクセスされるのを防ぐことが可能です。
この機能を利用すると、iPhoneの画面にカスタムメッセージを表示したり、紛失モードをオンにして位置情報を追跡することもできます。
また、ロックを一時的に無効化する方法として、緊急モードを使用することもできます。
サイドボタンと音量ボタンを同時に長押しすると、電源オフやSOS発信の画面が表示され、この状態でキャンセルするとFace IDが無効化され、次回のロック解除時にはパスコード入力が必要になります。
これは、不測の事態でFace IDの悪用を防ぐためのセキュリティ機能として役立ちます。
このように、iPhone 16のロック方法には複数の選択肢があり、使うシーンに応じて適切な方法を選ぶことが重要です。
Face IDの精度が高いため、通常の利用では顔認証が最も便利ですが、パスコードやリモートロックの仕組みも理解しておくことで、より安全にiPhoneを管理できるでしょう。
パスコードを解除するにはどうする?

iPhoneのパスコードを解除する方法はいくつかありますが、状況によって対応が異なります。
パスコードを単純に入力して解除する場合と、パスコードを忘れた場合では対応が大きく異なるため、それぞれのケースに分けて解説します。
まず、通常のロック解除では、設定したパスコードを正しく入力することでiPhoneを開くことができます。
Face IDやTouch IDが設定されていても、一定時間が経過した後や再起動後にはパスコードの入力が求められるため、常に覚えておく必要があります。
次に、パスコードを忘れてしまった場合、パスコードのリセットが必要になります。
この場合、以下の方法でiPhoneを初期化し、再設定することが可能です。
- iTunesまたはFinderを使用する(MacまたはWindows PCが必要)
- iPhoneをパソコンに接続し、リカバリーモードにする。
- Finder(Mac)またはiTunes(Windows)を開き、iPhoneを初期化する。
- 初期化後、iCloudバックアップまたはPCのバックアップから復元する。
- iCloudの「iPhoneを探す」を利用する
- 別のデバイスまたはPCからiCloudにアクセス。
- 「iPhoneを探す」を開き、該当するiPhoneを選択。
- 「iPhoneを消去」を実行し、リセットする。
- リカバリーモードを使う(パソコンがない場合)
- iPhoneをリカバリーモードにし、初期化を実行する。
- 初期化後、セットアップ画面から新しいパスコードを設定する。
なお、パスワードを10回連続で間違えると、セキュリティ保護のためにiPhoneがロックされ、データが消去されることがあります。
このため、パスコードを何度も試すのではなく、早めにリセット作業を行うことが推奨されます。
パスコードの解除方法を事前に理解しておくことで、万が一の際にも慌てることなく対応できます。
定期的にバックアップを取る習慣をつけることで、データの消失を防ぐことも重要です。
パスワードを10回間違えたら初期化される?
iPhoneのパスコードを何度も間違えると、セキュリティ対策として一定のルールに基づいたロックがかかります。
Appleの仕様では、連続してパスコードの入力を間違えると、ロックの時間が段階的に延びる仕組みになっています。
そして、10回連続で間違えた場合、設定によってはiPhoneが初期化される可能性があります。
通常、以下のような流れでロックの時間が長くなります。
- 6回連続で間違える → 1分間ロック
- 7回連続で間違える → 5分間ロック
- 8回連続で間違える → 15分間ロック
- 9回連続で間違える → 1時間ロック
- 10回連続で間違える → 「iPhoneは使用できません」と表示され、場合によっては初期化が実行される
しかし、10回間違えた際に必ず初期化されるわけではありません。
初期化が実行されるかどうかは、事前の設定によって決まります。
「データを消去」オプションがオンになっている場合
「設定」→「Face IDとパスコード」または「Touch IDとパスコード」→「データを消去」のオプションが有効になっていると、パスコードを10回連続で間違えた際にiPhoneのデータがすべて消去され、初期化されます。
この機能は、紛失時や盗難時に不正アクセスを防ぐためのものです。
「データを消去」オプションがオフの場合
設定がオフになっている場合は、10回目の失敗後もデータは消去されず、iPhoneは完全にロックされます。
この状態ではパスコードを入力することはできず、iTunesやFinder(Mac)、またはiCloudの「iPhoneを探す」機能を使って復旧作業を行う必要があります。
初期化された場合の対処方法
万が一、設定によりiPhoneが初期化されてしまった場合でも、iCloudバックアップやPCに保存したバックアップがあれば、データを復元できます。
そのため、定期的にバックアップを取っておくことが重要です。
また、10回間違える前に「パスワードを忘れた場合は?」というリンクが表示されることがあります。
この場合、Apple IDを使ってパスコードをリセットできる可能性があるため、慌てずに画面の指示に従うことが大切です。
セキュリティを守りつつ、リスクを回避するために
パスワードを何度も間違えると、ロック時間が長くなり最終的にデータが消去される可能性があるため、むやみに入力を繰り返さないことが大切です。
もしパスコードを忘れてしまった場合は、Apple IDを使ったリセットや、iTunes・iCloudを使った復旧を試みるのが最善の対処法となります。
コントロールボタンでTouch IDは復活する?

iPhone 16シリーズでは、新たに「アクションボタン」が搭載されており、このボタンを使って様々な操作をカスタマイズできます。
しかし、このボタンにTouch ID(指紋認証)が搭載されているわけではなく、現時点ではコントロールボタンでTouch IDが復活する可能性は低いと考えられます。
一部の情報では、「今後のソフトウェアアップデートでTouch IDが追加される可能性がある」との噂もありますが、Appleが公式にそのような発表をしたわけではありません。
iPadシリーズでは、電源ボタンにTouch IDを内蔵したモデル(iPad AirやiPad mini)がありますが、iPhone 16のアクションボタンには指紋センサーは内蔵されていません。
なぜAppleはTouch IDを搭載しないのか?
Appleは、近年のiPhoneシリーズにおいてFace IDをメインの生体認証として採用しています。
これは、指紋認証よりもセキュリティ性が高く、利便性が向上するためです。
Face IDは、顔の立体構造をスキャンする仕組みであり、赤外線センサーを使用することで暗闇でも認識が可能です。
また、iOSのアップデートによりマスク着用時でも認証できるようになり、指紋認証の必要性が低下しました。
さらに、ディスプレイ内指紋認証の技術は存在するものの、Appleが採用する可能性は低いと考えられています。
これは、画面内指紋認証を搭載するとコストが上がることや、Face IDと併用することで認証システムが複雑化するためです。
Appleは一貫してFace IDを進化させる方針を取っており、指紋認証を復活させる意向は今のところ見られません。
今後、Touch IDが復活する可能性は?
現時点では、iPhoneのフラッグシップモデル(Proシリーズを含む)でTouch IDが復活する見込みはほぼないと言えます。
ただし、iPhone SEシリーズの次世代モデル(iPhone SE4)では、指紋認証が搭載される可能性があります。
過去のiPhone SEシリーズはコストを抑えつつ、従来の技術を活用する傾向があるため、次のモデルでもTouch IDが継続される可能性は十分にあります。
また、Appleは常に新しい技術を開発しており、今後、指紋認証を別の形で復活させる可能性もゼロではありません。
例えば、iPadのように電源ボタンにTouch IDを内蔵する形や、超音波式のディスプレイ内指紋認証を搭載するという選択肢も考えられます。
しかし、これらの技術が実際に採用されるかどうかは、今後のAppleの方針次第です。
結論として、現状のiPhone 16シリーズではコントロールボタンでTouch IDを利用することはできず、将来的な搭載も未定です。
AppleはFace IDの技術を引き続き向上させており、指紋認証を搭載するよりも、顔認証の精度を高める方向に進んでいると考えられます。
そのため、Touch IDを求める場合は、iPhone SEシリーズやiPadの指紋認証対応モデルを検討するのが現実的な選択肢となるでしょう。